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国家形成のプロセス-仮装国家、仮想民族の誕生-

国家形成のプロセス

三つの環境適応レベルに関する私の考え

 

 三つの環境適応レベルにより民族と国家の形成並びにその規模が関係されるの論じられていことについて、私の考えを踏まえてまとめていきたいと思う。

三つの環境適応レベルとは、アメリカの人類学者フェリップ・ボックによって新たに提唱した環境分類法である。

それまでは、一般的に自然環境と社会環境の二種類に分けて捉えていたわけであるが。

この新たに提唱された分類法は新たに内面的な環境も加えられた。

この点が大きな違いであり、非常に重要な要素であると考えられる。

 

  1. 物理、生物的環境(自然環境)
  2. 社会、文化的環境(他者)
  3. 内面的環境(自己)

 

三つの環境適応レベルはこのように分類されている。私はこの考え方について概ね賛成できる。

まず、二分法的な環境適応レベルについて考えていきたい。

1.物理、自然環境

 まず初めに、風土に適応し資源を獲得することが可能なスキルを身に着けていく。日本人であれば周りが海に囲まれた島という環境の中で、魚や海藻を主とした食生活を営んでいたと推測されるし、モンゴルのような高原では遊牧が行われていただろう。こういった自然環境により、人々の生活スタイルに差異が生まれていく。

何を食べるかは、その人々が生きた気候風土によって大きく左右される。気候と文化・文明をつなぐものは衣食住であり、その中で、特に「食」が重要な役割を果たしていることがわかる。なぜならば、何を食べるか、食べ物をどう確保するのかによって、人々が作る建物の構造や社会システムまでもが変わってくるからだ。そして、その「食」は周りの自然環境に大きく依存する。東アジアに多く見られるような、夏作物の米を食べはじめた人々は、夏雨地帯に暮らす人であるし、ヨーロッパや中東圏に多く見られる、冬作物の麦を栽培しパン作りをはじめた人々は、冬雨地帯で暮らす人であった。

 このように、自然環境によって適した穀物があり、その穀物を作る際に必要になる知識や道具、組織体制が異なるため、社会システムに違いが生じる。

農耕民族であれば、社会集団を作り、統括する必要があるし、米を守るために、争いが生じてだろう。

 また、人間は生きるためにはタンパク質を摂取しなければならない。そのタンパク質を稲作漁労民はそれを魚貝類 から摂取した。夏雨地帯の降水量は多く、大きな川が流れ、魚貝類も豊富だった。一方、冬雨地帯は夏 に乾燥し、川は干上がる。このため冬雨地帯の人々 はタンパク質を羊や山羊の肉とミルクから摂取した。 タンパク質の摂取に肉を食べるかそれとも魚貝類 を食べるかの相違は、明らかに川に水が流れるだけの十分な降水量があるかどうかという、気候の相違 が生み出した必然の食の相違であった。 そのことが人間の体質の相違、ひいては心のあり 方に大きな影響を与え、それが文化や文明のあり方 にまで大きな影響をもたらしている。

民族における多様性は、この地球の気候風土の多様性とは 無関係ではない。

 

 2.社会、文化的環境

 社会、文化的環境の形成において、物理、自然環境の要素は無視できない。例えば、イスラム教が浸透している国は乾燥し、砂漠地帯であることが多い。気候と文明、気候と文化、気候と社会、気候と人間の生理、気候と心にいたるまで、人間と気候の間には深い関係があると思われる。

家族愛や郷土愛と呼ばれるものはどのよう形成されていくのだろうか。私なりの考えをまとめてみたいと思う。

 

 3.内面的環境

 そして、従来の分類法とは全く異なる点として、内面的環境(自己)があるが、これは民族、そして国家の形成に非常に重要な役割を果たしていると考えられる。

その理由を中国の近代国家ヘの至るまでの変遷になぞらえて説明していきたい。

清朝が崩壊し、中華民国が台頭してきた。彼らは新たに近代国家として国を再建しようとするが、そのためには近代国家の要件である、主権・領土・国民を満たさなければならない。この三つの要件の中でも、とりわけ主権そして国民といったものが、西欧諸国が考えるものと中国が考えるもので剥離が存在していた。

伝統的中国においては、「民主」はあくまで理論上のものであり、観念的存在に過ぎなかった。 そこには、専制的・封建的支配のもと、家父長制的支配原理を軸とする共同体組織が、「郷村自治」の形態で存続していた。これが「専制的民主」と言われるものである。もし中国において近代国家を建設しようとするなら、この「専制的民主」を近代的な民主主義に組みかえる必要があっただろう。しかし、それは容易なことではなかった。なぜならば、中国における伝統的共同体は、数千年にわたる北方遊牧民などの外来民族の侵入と 歴代王朝の圧政に対抗して存続してきたからである。当然それは 極めて強靱であった。 そもそも、近代国家の建設ということは、それ自体が非常に困難な作業だったともいえる。そこでは商品流通圏の拡大の下、人々は生活意識上の一体感の未成熟なまま統一的国家意識に引きずりこまれた。中国においてはローマ・カトリックのような統一的宗教権威はなく、これと対抗するルネサンス もなく、君主による主権の主張もなかった。しかも資本主義の発達は遅れ、大量の商品流通は、沿岸および都市部周辺に限定されていた。当然、生活実感上の一体感は稀薄であった。したがって、伝統的中国において人々の一体感を支えたものは、国家というワクの不明確な漠然たる中華意識であった。

伝統的中国には、私は中国人であるといった明確な概念はなく、中華思想があるだけであった。しかし、その中華思想も日清戦争の敗北や列強諸国による侵略で後退していった。

そして、中国は中華思想とは違った別の民族的また国家的なアイデンティティを西欧諸国の侵略とともに外的な圧力をかけられたことと、清朝による国民政策により、我々は中国人であり(いわゆる我々意識)、中国という国に属しているという帰属意識、民族的なアイデンティティを獲得していった。このような事例から、国家を形成する際に明確な国民意識が必要ということ推測される。

「あなたは中国人である」と言われた際に自分や家族を思い浮かべるのではなく、大勢の他者、国民という概念、この様なイメージを抱くことができる状態が必要であり、これが内面的環境であると私は考える。

また、これはロッカンモデルの国家建設プロセスの浸透段階でもあると考えられる。武力による外圧をかけられたことでローカルな権力者を統治下においたことにより、中央統合システムが形成され、国家全体主義が芽生え、経済並びに文化に関する統一化がなされていったともいえる。

だから、私は民族、国家の形成にとってこの内面的環境が非常に深く関わってると言える。

よって、三つの環境レベルは妥当であると考えられる。

新たな国家の誕生?

仮想国家で「独立」カタルーニャ2.0
ブロックチェーンの技術を活用し、理想とする仮想国家をデジタル空間につくろうという新たな動きが出始めています。

ブロックチェーン技術によって戸籍から登記情報、取引を全て管理できるようになった。

 そして、暗号通貨による、独自の通貨発行権、経済圏の構築。

 
国家という枠組みは溶ける。


ミクロなエスニックグループの増加、分化、独立。
より小さな集団への分化と組織化が進むと思います。

 

国家の三代要件として、領土がありますが、それほど重要なものでなくなってくるのかもしれません。

それはネットによって、言語的自己の肥大化と身体的自己の束縛から解放されたところが大きいです。

新しい形の国家が誕生してもおかしくはなく、情報。つまり、宗教やデータベースをアイデンティティのとして国家が形成されて行く時代になって行くのです。

 

領土は国民を形成する際に非常に重要な要素でありますが、インターネットの登場によりその重要性は薄くなっています。

暗号通貨による、独自の通貨発行権、経済圏の構築、ブロックチェーンによる革命

 エスニックグループの分化と独立。

 

例を挙げて見て見ましょう。

 

 

仮想国家で「独立」カタルーニャ2.0
ブロックチェーンの技術を活用し、理想とする仮想国家をデジタル空間につくろうという新たな動きが芽生えている。従来の民主政治の網から漏れてきた難民や貧困、ジェンダーの問題などにも焦点を当て、ID発行や婚姻届、土地登記などの行政サービスを提供する「ビットネーション」だ。

メルシーは、スペイン語でありがとうを意味する「グラシアス」ではなく、フランス語の影響を受けるカタルーニャ語が聞こえてくる。ジローナではほとんどの人がカタルーニャ語を話し、独立への思いは100年以上前から変わらない。

2017年12月のカタルーニャ州議会選では独立支持派が過半数の議席を獲得し、独立機運は衰えていない。ただ、独立は違憲として、民主的な手続きで自由を得ることは許されていない。「カタルーニャの独立支持者が統治権を手に入れる別の手法があるのでは」。フォルスタット氏は17年10月の独立の是非を問う住民投票で治安警察らと住民が衝突して流血の事態になったことを目の当たりにして、思いを強くした。

伝統的な民主主義のもとでは、すべての人々が満足することは難しい。ビットネーションはこれらの人々によりどころを提供する。基盤は多数の参加者がモノや資産の取引情報を共有しながら価値を管理するブロックチェーン技術。すでに難民へのIDの発行や同性愛者の婚姻届の受理など、一部の行政サービスを実施している。カタルーニャの場合も、仮想上でスペイン政府の許可の必要のない共同体をつくり、人々に選択肢を与えることを目指す。

「カタルーニャ2.0」を支持する同州東部出身のマークさん(20代男性)は、ユーチューブ動画で「独立したカタルーニャは出自や政治信条にかかわらず、すべての人が尊重されるのが理想だ」と訴える。国境を開放し、カタルーニャ出身者以外にも門戸を広げるという。

国家のあり方を問う

カタルーニャには元来、開放的な風土があり、独立を目指すといってもナショナリズムとは一線を画する。バルセロナでは17年2月、政府に積極的な難民の受け入れを求めて住民の1割近くが参加する欧州最大のデモが起きたほどだ。カタルーニャからみれば、難民の受け入れに消極的な中央政府の方が閉鎖的に映る。マークさんは自分たちで物事を決められないふがいなさに嫌気がさし、理想の実現の手段としてビットネーションに救いを求める。

ビットネーションが問うのは将来の国家のあり方だ。現在の国家は出生地によって活動が大きく制約される。

フォルスタット氏は「我々は個人同士がブロックチェーンの技術でつながり、世界を変えられる可能性のある幸運な時代に生きている」と言う。ビットネーションは国民に政府サービスを独占的に提供してきた既存国家に対するオルタナティブ(代替)として、競争を挑んでいる。


電子行政化エストニア

エストニアはソ連時代にはソ連の構成国となっていました。いつ何時ソ連の侵略を受けるかわかりませんから、国土を失っても再び繋がれるように、電子行政化を進めていきました。

政府が管理しているデーターベース上でエストニア人は繋がっているわけです。


国土を持たないマルタ騎士団

国土を持たない国ですが、主権と国民は存在しています。日本やアメリカは国として認めていませんが、ヨーロッパや南米を始めとし、104カ国と外交関係を有しています。


宗教を軸とするユダヤ民族、イスラエル

ユダヤ民族も度重なる迫害を受け、国土を失いました。世界に散り散りになったユダヤ民族はそれでも、心がバラバラになることなく1つの民族としてのアイデンティティを保ってきました。その根幹にあるのがユダヤ教であり、教育でもありました。

ユダヤ民族は迫害されるたびに財産を奪われてきたので、決して奪うことのできない知識を大事にしていたのです。ユダヤ人に頭がいい人が多いのもこの影響なのかもしれません。

このように、宗教や教育を軸として1つのアイデンティティを保ち続けている例もあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人個人の集まりが集合体となって新たな人格を形成するそういったことが起こるようになると思われます。

あなたが日本人で無くなる可能性も0ではないかもしれません。

参考文献

 中国における伝統的国家観と近代国家の形成 宇野重昭           https://www.jstage.jst.go.jp/article/nenpouseijigaku1953/29/0/29_0_27/_pdf  ¹

 

 気候と文化・文明 安田 喜憲

https://www.jcca.or.jp/kaishi/248/248_toku2.pdf  

 

 仮想国家で「独立」カタルーニャ2.0の思い 2018/1/1 日本経済新聞電子版

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25257250Z21C17A2000000/

 

ユダヤ人 wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/ユダヤ人

 

マルタ騎士団 [wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/マルタ騎士団]