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漫画村で出版業界はどうなる(データベース消費時代)

漫画村とは

漫画の単行本や雑誌を違法にアップロードし無料で公開している脱法サイトです。

月間のユニークユーザーは約1億人。

超特大サイトですね。

視聴することで逮捕されるということはまずないでしょう。(親告罪ですし、色々条件がある)アップロード者は日本の法律では違法にあたりますが、著作権の保護規定がない国では違法とはなりません。

サーバーが日本にあれば、違法です。

また、イメージキャラクター自体がLINEカメラのスタンプを無断で使用したものであるようです。しかも勝手にフリー素材化するという畜生です。

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漫画村は規制できない

おそらく、漫画村は規制されません。されないというか、できない。

違法コンテンツのリンク集が著作権違反となった判例もあるようですが、それを基に法的なロジックを展開するのは難しいですね。類推適用されるとは考えにくい。

サーバーは日本にはなく、著作権に関する条約の枠組みに入っていない国で運用されているのでしょう。

あの強気な態度を見れば相当、捕まらないという自信があると見受けられます。

日本の法律ではどうすることもできません。法律を作ったところで、他国に法的効力を及ぼす法律なんて作ってしまったら、法的安定性がぐちゃぐちゃになりますよ。

例えば、極論ですが、オランダで大麻吸っていたとしても、日本の法律で大麻の使用は禁止されていることを根拠に、オランダで逮捕されてしまうようなものです。

 

余談ですが、大麻は日本でも所持するだけでは逮捕されないんですよね。吸ったらアウトですけど。ソフトドラッグも今後法整備される可能性があるでしょう。

コンテンツのあり方

本来、出版社が著作者から著作権を委任若しくは、請け負い管理運用をすべきなのですが、それもせず、電子媒体のインフラ整備を怠ったというのはなんとも…

定額読み放題サイトを作るべきだったんでしょうが、どの出版社も利害対立があって動けなかったのでしょう。

自社で提供しているアプリはポイント制で使いにくいですね。ソーシャルゲームをモデルにしたようですが、個人的にはNetflixみたいな感じがいいような気がします。

あとは、steamとか上手くやってます。ゲームの割れも酷かったですからね。

利権にしがみつくと文化を破壊してしまうんですね。音楽でもJASRACが暴れまわってますから…

音楽も、漫画も消えるかもしれませんね。しかし、あくまでそれは商業としてであり、プライベートで音楽を作ったり、漫画を描いたりすることは当然残るでしょう。

各個人で、作り出し、著作権を運用していく、そういう時代になると思います。「ブラックジャックによろしく」の著作権の運用方法は大変面白い。この辺が参考になると思います。

あと、キングコング西野さんもwebでは無料公開していますね。

「ブラックジャックによろしく」二次利用フリー化1年後報告 前編|佐藤秀峰|note

私は漫画や音楽はあまり嗜みませんが、個人サイトは非常によく見ています。いやー面白い。

素人には素人の良さがあるものです。

 

データベース消費とは

データーベース消費

これは非常に同意せざる得ない概念です。私自身も、このデーターベース消費の概念に似たものについて記事を書きました。

具体例を挙げるとクッキー☆やボーカロイドの存在ですね。

声を当てた声優の個性を元に二次創作が加速し、キャラクターが作り出されて行く。

この流れは止まらず、二次創作の連鎖により、コンテンツが拡大していきます。

これらのキャラクターには大きな物語を持っていませんし、まさに東浩紀の言う「データーベース消費」であると言えるでしょう。

これからの著作物のあり方に関して、「ブラックジャックによろしく」の作者である佐藤秀峰のnoteが非常に素晴らしいので、そちらを見ていただけるといいと思います。

 

大きな物語の縮小

ブログにおいては従来のウェブサイトでみられる階層構造という大きな物語が欠如したフラットな構造となっており、セレクトショップではブランドという統一性(大きな物語)を無視して商品が陳列・販売されていると考えられる。インターネット上での事例としては、ブログ以外にも電子掲示板2ちゃんねるで行われるような「ネタ的コミュニケーション」も、コピペ・アスキーアートなどをデータベースの構成要素とみなすという意味でデータベース消費と類似した現象であるといわれる。

ブランドを確立するのが難しくなっている。

個を引き立たせ、データーベース消費しやすい形へと変わりゆく中で、ブランド(大きな物語)を構築して行くことは難しく、コストもかかり、市場への受けも悪いということでしょう。

ここまで来るとユーザー同士が独自にコンテンツを構築していくモデルが普及してもおかしくはないです。

キャラクターの形成

大きな物語が求められない今。キャラクターが非常に重要になっています。

データベース上にあるデータからキャラクターを構築するという考えに加え、

キャラクターを生成する領域としてデータベースよりも自律的な作動原理を備えた「アーカイヴ」を想定した方が良いかもしれません。

 ウロボロス消費

鏡裕之はポストモダン社会を説明するためのより妥当なモデルとしてウロボロス消費

二次創作活動(キャラクターの追跡消費)だけでなく、若い女性の間でのケータイ小説の受容(ショッキングな事件の追跡消費[注 12])や出演する俳優ありきで視聴するテレビドラマを決めるような態度(俳優の追跡消費)、さらには美少女ゲームでのいわゆる「CG回収」(CGの追跡消費)といったものが説明可能となる。

大きな物語ではなく、データーベース上の何かを軸とした消費活動です。

女性オタクの消費

社会学者の東園子は、男性オタクの間で物語消費的・データベース消費的な創作・消費活動が行われるのに対し、BL・やおいを好む女性オタク(いわゆる腐女子)の間では作品中のキャラクター同士の関係性に注目した二次創作活動が行われているとし、これを相関図消費と呼んでいる。

非常にカップリングに重きを置いている。

非常に女性にヒットしたお粗末さんを見ると、この傾向はよく現れていると言えるでしょう。6人兄弟という選択肢の多さと兄弟という関係性があるために、非常に多様でまた、簡単にカップリングを作ることができるデーターベースが用意されている。

オタクの動物化現象

脊髄反射的な反応を示すようになったオタクの変容を動物化と呼ぶ。

ある一定の条件下のものを見つけた場合に、消費や追っかけをする状態であります。

共振的コミュニケーション。

これが生まれた背景はやはりなんと言ってもインターネットの普及にあると私は考えています。

 並列化され、一つの色に染まって行く

 

データベース消費の時代

今は、パッケージでは売れません。

データベース消費の時代です。

データベースを主とするコンテンツの提供とインフラの整備が今後流行るのではないかなと個人的には考えていますし、私が作っているサイトはこの考えを基に作っています。

二次創作を許可し、データベースのみを提供する。あとは勝手に消費者が盛り上がるのを待つのです。

本を買えば、二次創作できるみたいな権利を得るようなビジネスもありなんじゃないかなーと考えています。

例としては東方プロジェクトやSCPが挙げられます。ユーザーが作り出し、ユーザー間で創作連鎖が起こる。これは面白い。

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ホリエモンの原液理論に似ていますね。

究極のアウトソーシングです。運ゲーですが、非常に個人サイトと相性がいいと思います。

商業誌がなくなるようなことがあれば、プライベートな同人誌、個人サイトが流行る可能性はあります。

 

漫画村で出版社はどうなる?

漫画村により商業漫画が作られなくなる可能性はあります。出版社からすれば死活問題ですよ。漫画でもっているようなものですからね。

しかし、状況は厳しい。

実際、人間1つの娯楽がなくなったとしても、別のことにハマるだけだと思いますね。はっきり言って生命活動に必要なものではありませんからね。

飯が食えなくなるとか、家がなくなるとか、着る服がなくなるレベルでないと人間は本気になりませんからね。

斜陽産業と言われ続ける出版業界。

今後は出版だけで生き残るのは厳しいでしょうね。調査能力を活かす、不動産を活かす、IPを活かす。様々な生存戦略を取っていくと考えられます。

音楽やアニメ、ビデオ制作等も同じ問題を抱え、危機に直面していますが、生き残りをかけて創意工夫をしています。出版業界も同じように、消滅することなく、生き残っていくと思います。

商社は不要論まで出たにも関わらず、いまだに生き残っていますし、総合商社は日本で一番稼いでいる業界になっています。

何があるかわかりませんが、今の業態のままでは、生き残ることはできないでしょう。

 

 

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